小さい子供に絵本を読み聞かせるとき、どんな絵本を
選んでいますか?
子供が好きそうな絵本を選んであげている人が大半で
しょうが、なんとなく教育によさそうな絵本を無意識
のうちに選んでいることはないでしょうか。
もちろんそういった絵本を読むことも大切です。
絵本から社会のルールや人に優しくすることの大切さ、
最後までがんばりぬくことの意味など、様々なことを
教えてもらえます。
でもたまには肩の力が抜けるような、ただただ笑って
しまう絵本を読んであげることも必要です。
大人だって堅苦しい本ばかりよりは、漫画や娯楽小説
など楽しいものが読みたい時もありますよね。
そこでこの記事では、実際子供たちに読み聞かせて大
笑いだった絵本をいくつか紹介していきます。
ノラネコぐんだんシリーズ(著:工藤ノリコ)
先日100万部を突破した人気シリーズです。
保育園や幼稚園にも置いてあることが多いので、
ご存知の方も多いのではないでしょうか。
「ノラネコぐんだん パンこうじょう」から始まって
「ノラネコぐんだん おばけのやま」まで絵本は7冊
出ています。
主な登場人物は犬のワンワンちゃんと8匹のノラネコ
ぐんだん。
このノラネコぐんだんが絵本の世界では珍しいちょい
悪な主人公です。
たいていワンワンちゃんのお店のものを勝手に食べた
りいたずらしたりしてトラブルに巻き込まれ、最後に
はワンワンちゃんに説教をされて終わるという作りに
なっています。
この絵本の見どころは、毎回必ず起こる「どっかーん!」
という爆発と、最後に正座をしながら説教をされるノラ
ネコぐんだんの姿です。
子供たちはこのパターンを覚えているので爆発シーン
と説教シーンがくると「やっぱりまた怒られた!」と
大笑いします。
文字数も少なくほぼ登場人物のセリフだけなので、
どちらかと言うと漫画のようなテイストになって
います。
その分小さな子供たちでも読みやすく、飽きるこ
となく何度でも読める絵本です。
おでんしゃ(著:塚本やすし)
この絵本はおでんの具材が電車になり、日本を縦
断するというお話です。
沖縄から始まり東海道を通って北海道にたどりつ
きます。
そして通過した県で食べられるおでんの具材が次
々に連結していきます。
この絵本の笑えるポイントはなんといっても大阪
で連結予定だった「ぎゅうすじさん」です。
それまで様々な具材がスムーズに連結していくので、
当然ぎゅうすじさんもそのまま連結するのかと思っ
たら、次のページでまさかの失敗!
しかも絵がダイナミックでとてもインパクトのある
失敗シーンになっています。
またぎゅうすじさんが大阪弁で「なにやっとんねん!」
などと文句を言うのもまた笑えるポイント。
ぎゅうすじさんは再度チャレンジしますがそれも失敗し、
結局連結できずに一人別ルートで北海道までたどり着く
というお話になっています。
連結に失敗した後はおでんしゃとは別に一人で走る
ぎゅうすじさんの姿があちこちに描かれているので、
子供と一緒に楽しみながらぎゅうすじさんを探して
みてください。
どすこいすしずもう(著:アンマサコ)
題名からもわかるように、この絵本は様々なおすし
たちが力士となって相撲をとるお話です。
イカ、タコ、サーモン、いくらと、子供たちの大好
きなネタが力士となって次々土俵入りしてきます。
その相撲の試合も、タコの吸盤にくっついてイカが
ひっくり返ってしまったり、いくら軍艦のいくらが
こぼれ落ちて相手のサーモンが足を滑らせて転んだ
りと、なんともユニークな決まり手ばかり。
途中でうなぎとたまごが対戦をするのですが、どう
なるのかとページをめくると、なんと勢いあまって
チューしてしまうというまさかの展開。
ここで子供たちは大爆笑です。
最後のページには47都道府県すべての出身力士
たちが描かれており、自分の住んでいるところの
力士はなんなのか、他の県にはどんな力士がいる
のかなどが見られてとても楽しい絵本です。
おすしのずかん(著:大森裕子 監修:藤原昌高)
こちらもおすしの絵本ですが、この絵本のおすしは
とにかくおいしそう!
見ているだけでお腹がすいてきてしまいます。
絵本を開くと可愛いペンギンさんたちがお出迎え。
まずはずらっと「あかいおすし」が並んでいます。
まぐろだけでもおおとろ、びんとろ、あぶりまぐろ、
づけまぐろと、本当に種類が豊富。
まさに「図鑑」です。
でも面白いのは次にページをめくった時です。
「なににしますか?」と聞いているペンギンさんたち
に子供たちが思い思いに「まぐろ!」「おおとろ!」
などと注文してページをめくると、そこには海で悠々
と泳いでいる魚たちの姿が。
そうです、ネタのもとになっている魚たちが泳いで
いるのです。
それをペンギンさんたちが「ちょっとまってくださ
いね。いまとってきますから」と頑張って魚を捕ま
えようとしている絵が描かれています。
「今からとるの!?」のここで笑いがおきます。
そして「しろいおすし」「ひかるおすし」「のりまき」
など様々な種類のおすしが次々と登場し、最後に「かわ
りだねおすし」として回転ずしにあるようなハンバーグ
などの創作ずしが登場します。
これらのネタは魚ではありませんが、次のページをめく
るとなんと海の中で牛や豚が泳いでいます。
その様子にも子供たちはまた大笑い。
魚のことも楽しく学べて、とても愉快な「図鑑」となっ
ています。
えがない えほん(著:B・J・ノヴァク 訳:おおともたけし)
もともと外国の本だったものを日本語版に訳したものです。
絵がないため厳密には「絵本」と呼べるのかどうかわかり
ませんが、とにかくうちの子供が息がとまるほどに大爆笑
し続けた本です。
これはとにかく意味不明な文字の羅列を大人が本気で読ま
されるという、大人にとってはとっても疲れる本です。
しかも「おならぷ~」だの「ぶりぶりぶ~」だの言わされ
るので、恥ずかしがっていては読めません。
大人はとにかく恥をすて全力で書いてある文字をすべて読
み切ります。
だいたい幼稚園児から小学校の低学年くらいの子供には大
ウケします。
絵本が嫌いな子供に「こんな面白い本もあるんだよ」と本
を好きになってもらうきっかけとして使うのもありでしょう。
いかがだったでしょうか。
今回紹介したものはうちの子供たちに好評だった本ばかりで
すので、もちろん他の子供たちには受け入れられないものも
あるでしょう。
ただ「こんな変わった絵本もあるんだ」ということを知るだ
けでも、絵本を選ぶときの選択肢の幅も多少広がってくるは
ずです。
たまには違うテイストの絵本を読んでみようかな、と思った
ときの参考になさってください。
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コメント
こんにちは。
楽しい絵本が良いですね。
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